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店長の金本(カニー)が7年前に決行したリアルアドベンチャー、ユーラシア大陸横断&アフリカ大陸縦断のバイク一人旅
皆さんを冒険ツーリング気分に誘います
そうさ今こそアドベンチャー!!
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★旅の相棒バイク★ YAMAHA TT250R 1995年式★
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アフリカ南部のナミビア共和国にて。自分で言うのもアレですが、超絶カッコいい!!(自画自賛)
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本来は大荷物を積んでロングツーリングを走るためのバイクではないのですが。
今でこそツアラテックの店長を務めておりますが、この時の冒険行には20年落ちの250ccオフ車にしました。それはなぜか??
①単に安かったから!
当時、普通に国内で乗るために安いオフ車をヤフオクで物色していたところ、たまたまこのTT250Rを見つけて15万円で購入。何年も動かしていない車両であちこちダメだったので、とりあえず普通に走るところまで直して乗っていたら、「いつかは挑戦したかった大陸横断の相棒にいいかも??」と妄想が膨らみ、もうどうにも止まらなくなり、、、、2月に買って8月にはバイクと共にロシアへと渡り、約一年間走り続けました。
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中央アジアのウズベキスタン、シルクロードのオアシス都市サマルカンド近くの丘にて。ミステリアスなウズベキスタンの景色と街並みは幻想的に美しく、人生でもう一度訪れたい国の一つです。その様子もそのうち詳しく紹介しますので、お楽しみに!
②直しやすいから!
世界ツーリングなど考えもせず買ったはずのバイクでしたが、これで行こう!と思わせてくれました。まず何よりも、死んでいたマシンを再び蘇らせて行くっていうストーリーがおもしろい。また、古いバイクの方がどの国でも直しやすいと考えました。自分で直した箇所が多いTTRの方がなおさら安心ですし、旅の相棒って気分も盛り上がります。でも元値は15万円で一緒に走った思い出もぜんぜん無いので、大きな事故や故障で泣く泣く捨てて帰る結末になったとしても、「充分に元は取った!ここまで連れてきてくれてありがとう!!」と未練なく割り切れると思ったんです。
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東欧スロヴェニアの首都リュブリャナにて。12月だったので降雪していたが、古い建物が多い東欧の雪景色は寒さも忘れるほどに綺麗でした。ズボンの裾から逃げる熱や入る冷気を防ぐため、登山用のゲイターを着用している。宿を出発する直前、暖気中に通りかかったカップルと撮った写真。
③生き残れるから!
また、どんな過酷な道を進むことになるかがわからないこの旅では、、もしアフリカのドロドロでグッチャグチャな場所でスタックしても、荷物満タンのバイクを一人でプッシュしていかに生還できるか?という最悪な状況を最優先しました。結果、軽くて走破力のあるオフ車に至り、高速巡行性能や快適性は完全に捨てました。大きなパニアケースやリアキャリアなども用意せずなるべく軽く(そしてお金をかけたくなかった笑)、唯一9Lしかないタンクだけ問題視し、アチェルビスの23Lビッグタンク(XR用)をebayで安く落札してアメリカから取り寄せ、ステーをワンオフで製作してもらい装着しました。
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この旅で最も通過に苦労した国、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国にて。コンゴ共和国との国境近くのジャングルではこんな道が続き、ラインと操作をミスって転倒。こういう場所ではバイクが沈み、滑るので加えた力が逃げてしまい、軽いバイクでも起こすのが極めて困難でした。
なるべくお金をかけず、車体には一切ガード装着無し、そして荷物は全てソフトバッグと、現在の立場ではちょっとお恥ずかしいスタイルなのですが、、、当時、私がした旅ではベストチョイスだったと今でも信じています。大型車と軽量車、それぞれに良し悪しと使い方がありますよ!
【続く】