
アルミパニアケースや防水バッグなどの積載関連パーツやデナリエレクトロニクス社製ドライビングライトなどアドベンチャーバイク用品を販売するツアラテックジャパンが日本総輸入元となり、2025年5月から世界同時に販売がスタートしたOutplorer(アウトプローラー)のスマートフォンホルダー「グリップゴー」と「エアサスペンションスマホマウント」。なかでも「グリップゴー」は、独自のマウント構造でかつてない操作性を実現。今やバイクの必需品であるスマホを快適に着脱したいライダーは要注目だ。
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ワンタッチで着脱できるマグネティッククイックマウントデザインが最大の特徴
スマートフォンホルダーはUSBソケットと並び、今や全バイクユーザーの必需品と言って過言でないアイテムである。
地図を表示したりツーリング中に音楽を聴いたり通話するためにも、ハンドル周りにスマホをセットしておきたいというライダーは少なくない。
スマホの高性能化により、走行中の振動がカメラのレンズやピント機能に与える悪影響を減らすための防振性能に注目が高まっているのはよく知られたところだが、スマホホルダー選びでは着脱する際の操作性や快適性も重要なポイントとなる。
保持力が弱く走行中にスマホが外れてしまうのは論外だが、マウントが強固でも着脱に手間が掛かり面倒というのも扱いにくさにつながることもある。
たとえば景色の良い展望台で写真を撮りたい、マスツーリングでサッと集合写真を撮りたい時などにスマホを外すのに手間取るとテンションが下がり、着脱が面倒だから写真はパス……となると、せっかくのスマホの利便性を低下させる要因にもなる。
「振動や衝撃で簡単に外れず」、しかし「着脱操作は容易に」という相反する難題を、独自の技術によって見事に解決したのがOutplorer(アウトプローラー)の「グリップゴー」である。
スマホホルダーがスマホを保持するメカニズムを大別すると、クランプで挟み込むタイプと機械的ロックで保持するタイプがあるが、グリップゴーは本体と専用スマホケースの接続部分のマグネティッククイックマウントデザインにより、磁力と機械的ロックを併用したデュアルロックを採用している点が最大の特徴である。
このデュアルロックは磁石とボールベアリングで構成されており、スマホケースをグリップゴーに近づけると、磁力によって両者が密着する。これだけだと磁力を上回る力が加わると簡単に外れてしまうが、磁力で密着すると同時に本体に内蔵された小さな金属ベアリングがスマホケースの溝にはまって機械的にロックする。
機械的ロックといえば、本体とスマホケースの爪を合わせて押し込んだり回すのが一般的だが、ケースを360度どんな角度でセットしてもロックが機能し、本体とケースの位置合わせがまったく不要なのが注目すべきポイント。
さらにスマホケースを取り外す際は、グリップゴー本体のリング状のリリースリングを指で軽く押し下げるだけで、ベアリングとマグネットのロックが解除さるため、文字通り片手でワンタッチで着脱できるのだ。
特に優秀なのは爪や突起などの位置を合わせる必要がない点で、走行中のバイクを停車させて片手でスマホを外して風景や仲間の写真を撮影するような場面で、グリップゴーは既存のスマホホルダーを大きく上回る利便性を発揮する。
不用意に外れないようセーフティロックを装備
デュアルロックで装着したスマホケースはリリースリングに触れるだけで簡単に外れるが、アプリを操作する際に不用意にリングに触れるとロックが解除されてスマホが脱落するリスクもある。
そのためグリップゴーにはリリース機能を停止するセーフティロックもある。このロックはライディンググローブを装着した状態でも操作できるよう扱いやすいノブが付いており、ロックした状態ではリリースリングは作動しないので安心だ。
カメラ機能を保護するビルトインバイブレーションダンパーを搭載
路面からの衝撃やバイク特有の高周波振動はスマホのレンスやフォーカス機能に悪影響を及ぼすため、本体ベース部分に3個のラバーを組み合わせたダンパーを内蔵している。このダンパーはオンロードでもオフロードでも高い衝撃吸収性能と減衰能力を発揮して、有害な振動を効果的に吸収してくれる。
ハンドル周りの構造に応じてアームの有無を選択できる
オンロードやオフロード、カウル付きやネイキッドなど、スマホホルダーを取り付けるハンドル周りの状況は車種によってまちまち。
グリップゴーは本体とパイプをクランプするマウント部分がセパレート構造となっているが、汎用性を高めるため50mmのアームが付属する製品も用意されている。購入時は愛車の取り付け位置を検討してオーダーすると良いだろう。
自転車やバイクへの装着を前提とした4種類のチューブクランプスペーサーが付属し、22mm、25mm、28mm、32mmのチューブ径に対応する。スペーサーを使わずダイレクトに35mmのパイプに装着できる。
スマートフォンケースはiPhoneとGalaxy用ケースをラインナップ
グリップゴーを使用する際はスマートフォンを専用ケースにセットする必要がある。
そのための専用スマホケースはiPhone用とGalaxy用が用意されている。
対応モデルは以下の通りだ。
iPhone14、iPhone14Plus、iPhone14Pro、iPhone14ProMax、iPhone15、iPhone15Plus、iPhone15Pro、iPhone15ProMax、iPhone16、iPhone16Plus、iPhone16Pro、iPhone16ProMax
SamsungGalaxyS23、SamsungGalaxyS23+、SamsungGalaxyS23Uitra、SamsungGalaxyS24、SamsungGalaxyS24+、SamsungGalaxyS24Uitra
また、専用ケースがないスマートフォン向けに、強力両面テープ仕様のユニバーサルアタッチメントも用意されている。
これを汎用のスマホケースやアクションカメラなどに貼り付ければ、グリップゴーの便利な機能を活用できる。
スマホの角度を自由に変更できればアプリがもっと使いやすくなる
一般的なスマホホルダーはスマホの縦位置、横位置をあらかじめ決めてから車体に取り付け、スマホの向きを変更したい時はマウント部分の締緩が必要。
これに対してグリップゴーは、デュアルロックで固定してからスマホケースを360度自由に回すことができるため、使用するアプリごとに縦位置と横位置を自由に変更できる。
「スマホの向きなど変えなくて良いのに……」と思うかも知れないが、地図アプリも表示の縮尺やサブ情報の有無によって縦位置と横位置で見やすさが変わることがある。
そんな時に画面の向きを簡単に変更できればストレスなくライディングに集中できる。
グリップゴーの上面に小さな穴(ディンプル)が並んでおり、スマホケース側の8カ所の突起と組み合わさることでスマホの向きを固定でき、一定以上の力を加えると突起とディンプルが滑ってスマホの角度を変更できる。
画像は素手での操作だが、分厚いライディンググローブをはめた状態でホルダーのネジを回したりクランプ幅を調整するのは面倒なことも多い。グリップゴーならスマホケースを近づけるだけで固定できるのでストレスフリーだ。
グリップゴーは既存のスマホホルダーの常識を覆す革新的アイテムだ
指一本で操作できるデュアルロックを活用し、走行中に気になった場所でバイクを止めてスマホを外して絶景を撮影、グリップゴーに無造作にセットしてから見やすい角度に調整して走り出せば、気軽にスマホを着脱でき旅の思い出も増えるはず。
14以降のiPhoneとGalaxyユーザーは専用スマホケースを使用し、それ以外の機種のユーザーはユニバーサルアタッチメントを利用して、エポックメインキングなグリップゴーの感動を体感していただきたい。
もうひとつの新製品「エアサスペンションスマホマウント」にも注目
Outplorerはそもそもプロ級映像機器の製造を行う精密金属加工メーカーの新規ブランドで、既存のバイク用品メーカーとは異なる角度からバイクや自転車、アウトドアでの使い勝手に特化したスマホマウントをテーマに開発を行っている。
グリップゴーは着脱部分のメカニズム自体が独創的だが、その一方ではクランプタイプのスマホホルダーも発売。
一見すると見慣れたスマホホルダーのようだが、マウント部に組み込まれた特許を取得したリング状のエアバッグにより高周波振動を効果的に吸収し、カメラ機能を保護できるのが大きな特徴。
また多彩なアクセサリーによって様々な使い方ができ、各部品は精密金属加工メーカーならではの技術で高い質感で仕上げられている点も魅力のひとつだ。
【ハンドルバーマウントアダプター HM25】税込価格2,990円
スマホホルダーを頻繁に着脱しないのであれば、ヘキサゴンボルトで固定できるハンドルバーマウントアダプターを使用することでクランプ部分をスッキリ見せることができる。パイプ径Φ22~32mmに対応。
右【M6ボルトアダプター BM6】税込価格1,590円
中【M8ボルトアダプター BM8】税込価格1,590円
左【M10ボルトアダプター BM10】税込価格1,590円
それぞれの雌ねじサイズに対応するボルトアダプター。ボール部分は他の製品と同サイズの1インチ(25.4mm)で、他社のボールジョイント製品との互換性も高い。