12月の半ばに、弊社で販売している『FANTIC CABALLERO EXPLORER 500』を一日走らせてみたので、そのインプレを書きたいと思います!
余談ですが私カネモトがFANTICのCABALLEROと初めて出会ったのは、実は8年前の2017年にまでさかのぼります。
一年間の世界放浪バイク旅の途中、イタリアのボローニャ郊外を走っていた際、見たことのないやたらカッコいいバイクがカフェの前に停まっていて、一度は通り過ぎたものの思わずUターンして「なんだこのバイクは!?」とジロジロ眺めまくっていたところ、「なんだオマエは!?」とカフェから持ち主が出てきました。
どおりで見たことが無いバイクのはず。
この後一緒に走ってボローニャ市内を案内してもらい、マルコの家に招かれてホームステイをさせてもらい、マルコの師匠のダラスのお店で完全に終わっていたフロントタイヤをタダで交換してもらったりと、本当に良い思い出となりました。ちなみに、ここで交換したフロントタイヤでアフリカ縦断を乗り越えて、南アフリカまで到達することができました。
このように忘れられない出会いをしたCABALLEROには特別な思いがあり、マルコが褒めていたその走りっぷりはどうなのだろう?とずっと気になっていたので、試乗車が来た機会にしっかりと乗ってみました。
結果、お世辞抜きで想像以上に最高でした!
まず何といっても、誰がどこからどう見てもカッコイイそのデザイン。
走り出すとエンジンの鼓動感やメカニカルなバイブレーションがしっかりと感じられ、心を打ちます。
輸入元であるMOTARISTSスタッフの方が「バイクらしいバイクですよ♪」と言っていた意味が、乗って数秒で理解できました。
自分は2017年式のR1200GSをメインで乗っているのですが、なんだかモーターのような勢いでビュンビュンとエンジンが回って電子デバイスもてんこ盛りなので、対照的にシンプルに造られたマシンゆえドコドコ感と「走る・曲がる・停まる」の動きがなおさらダイレクトに感じられたのかもしれません。
そして一番の恩恵は、乾燥重量で153kgという軽さとコンパクトな車体だと思います。
同じようなカテゴリーで比較すると、『KTM 390 Adventure』が159kg、CABALLERO500とほぼ同じエンジンである今話題のマシン『KOVE 450 RALLY』でも155kgなので、いかに軽いかがわかります。
ちなみに、同じ500ccスクランブラーHONDAのCL500は192kg!まぁこちらはREBELのアップマフラー版でサスペンションも短いなんちゃってスクランブラーと言えますが。
ドコドコ元気ながら上も気持ちよく回るエンジンに加えて、この軽快な車両ととにかくカッコいいスタイルのおかげで、街中をタラタラと流してても退屈せず(みんな俺のバイクに見惚れている?!と思い込んで笑)、ワインディングをガンガンに攻めても最高に楽しめます。
驚いたのがそのコーリング性能で、さんざん走り回っても狙ったラインを外すことが一度もなかった!
それだけマシンのバランスと操作性がいいのでしょう。
もちろんオフロードも走りましたが、ガレ多めの林道でもコンパクトかつ軽量な車体にφ43mm/ストローク200mmの上等なサスペンションのおかげで安心して進むことができました。
これは名前だけではない、正真正銘のスクランブラーマシンです!
こんなにかっこよくて、かつ運動性能が高くて、何よりも乗ってめちゃくちゃおもしろいバイクが吊るしで買えるなんて、、、『楽しいバイク』とはまさにこういうことだ!!と、走れば走るほどすっかり虜になってしまい、家に着いた時にはマジで欲しくなっていました。
スクランブラー代表としてはトライアンフが挙げられると思います。個人的にトライアンフは本当に大好きなメーカーですが(1960年の旧車も所有してます)、400ccも900ccも実際に楽しく走れるのはフラットダート+αぐらいのファッションスクランブラーというイメージです。1200は足が素晴らしく良くてとても戦闘力は高いですが、スタイリッシュかつ高級感がありすぎガードパーツも少ないため、オフロードメインよりも大切に乗っている人が多いと言えます。見た目よりはるかに重い約230kgもある車重も大きなネックでしょう。
熱狂的バイク王国・イタリアの老舗オフロードブランドが現代に復活した、妥協の無いルックスとパーツで飾られたFANTIC。
CABALLEROシリーズ、エンデューロバイク、電動MTBなど、ツアラテックジャパンで相談、ご購入、サポートできますので、気になる方がどうぞお気軽にご連絡くださいませ♪